倉庫の屋根の下、リクライニングチェアに深く身を預ける。
目の前には山々が連なり、遠くまで伸びる道の先に静かな集落。
手に持つのはセブンのコーヒー。
ただそれだけで、ここはもう“長瀞のハワイ”。
風は心地よく、何も語らない自然が、すべてを受け止めてくれる。
日々、僕たちは何かに追われている。
「これでいいのか」「もっとやらなきゃ」と、頭の中がいつも騒がしい。
けれど、この景色の中では、その思考すら小さく感じる。不安も焦りも、自然の前では無力だ。
ここでは、堂々とダラダラしてほしい。
誰に気を使うこともない。結果を求めなくていい。生産的なことをしなくてもいい。
ただ、風を感じて、ぼーっとしているだけで、ちゃんと「生きてる」と思える。
“ルンルンしてほしい”
僕がこのグランピング場で伝えたいのは、それだけ。
自分を甘やかす時間をつくって来てほしい。